shtaxxx日記

コンピュータアーキテクチャについて研究している研究者の日記や技術紹介

SWoPP鹿児島2011で発表&パネルディスカッションしました

7/27〜7/29にかごしま県民交流センターにて開催されたSWoPP鹿児島2011にて発表しました.

今回は,

  • 1日目の計算機アーキテクチャ研究会(ARC)での研究発表
  • 3日目のBoF-2セッションでのパネリスト

の計2回お話をさせて頂きました.

計算機アーキテクチャ研究会(ARC)にて

1日目の計算機アーキテクチャ研究会(ARC)にて,「DMA ベースメニーコアにおける通信オーバーヘッド削減手法」という題の研究発表をしました.

DMAベースのメニーコア(Cell/B.Eの拡張みたいなもの)をターゲットに,コア間通信レイテンシの隠蔽を隠蔽するために行われるダブルバッファリングをアーキテクチャでサポートしましょう,という内容です.

評価が非常に不足しているのはわかっていたのですが,その割には,質疑応答とその後のオフラインでは活発な議論が出来たので,元々のテーマ自体は評価して頂いたのではないでしょうか.

BoF-2にて

3日目のBoF-2セッション「スクラッチからシステムを作ろう -チップからOSまで-」にて,パネリストとして「FPGAシステムを作るといいことある(かも?)」という題でお話をさせて頂きました.

学生の立場でありながら,パネリストの神戸大学の吉本先生,東京農工大学の並木先生,そしてモデレータの慶應義塾大学の天野先生という,蒼々たるメンバーとディスカッションできたことを本当に嬉しく思います.
本当にありがとうございました.
打ち上げの飲み会でも,とても為になり,かつ楽しいお話を聞くことが出来ました!

ものづくりを通して,世界で通用する人間を育成しようという,強い志を感じることが出来ました.
我々学生は,実際に経験しないと身につかないスキルを身につける事が出来る貴重なチャンスがあるのだから,積極的に活用していくべきだと思います.

通常のソフトウェア開発と比べた問題点として,ハードウェア開発に関する開発ノウハウの共有があまりされていないのではないだろうか?ということが挙げられていました.
NDAの関係もあり,チップ制作などに関する情報は簡単にオープンにできないものの,天野先生のClub Layoutなど,共有する場というものはないことなないんですよね.

ブログなどで記事を書くこと,論文を書くこと,研究会・勉強会で発表することなどは自分でもできるので,アグレッシブにアウトプットしていきたいです.